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 福岡県 北九州市
 北九州エコタウン事業


 北九州工業地帯は四大工業地帯の一つとして日本の高度成長を支えてきた一方、1960年代には深刻な産業公害をもたらしてきた。
この公害問題に対して、市民、行政、産業界が一体となり取り組み、かっては大腸菌すら棲めない「死の海」と呼ばれた洞海湾には、100種類以上の魚介類が戻り、また「7色の煙」と呼ばれ、日本一降下煤塵を記録した空は国から「星空の街」に選定されるまでに改善された。そういった公害を克服する過程で培った環境に関する技術やノウハウからエコタウン事業の展開となってきた。
エコタウン事業とは、「あらゆる廃棄物を他の産業分野の原料として活用し、最終的に廃棄物をゼロにすることを目指し、資源循環型社会の構築を図る事業」として、経済産業省と環境省の承認を得て環境・リサイクル産業の振興を柱とする「北九州エコタウンプラン」策定し、全市域において具体的な事業に着手している。
事業の推進にあたっては、産学官で構成する「北九州市環境産業推進会議」において基本的な取り組みの方向を定め、環境政策と産業振興政策を統合した独自の地域政策を展開している。
総合的な展開として大きく3点がある。

1.教育・基礎研究
 環境政策理念の確立・基礎研究、人材育成・産学連携拠点
 1)北九州学術研究都市
北九州市立大学  国際環境工学部
            大学院国際環境工学研究科
九州工業学院    生命体工学研究科
早稲田大学院    情報生産システム研究科
福岡大学大学院   工学研究科
 2)環境関連研究事例
携帯型・高感度の環境汚染物質分析システム機器の開発、環境に配慮した一般科火災用消化剤の開発、オンサイト型環境汚染物質、高感度迅速分析システムの開発、九州DME研究会、自動車用軽量化高度部材加工技術研究会、その他
2.技術・実証研究
 実証研究支援・地元企業のインキュベート
 1)実証研究エリア
「福岡大学」資源環境、環境制御システム研究所
「九州工業大学」エコタウン実証研究センター
「新日本製鐵(株)」北九州環境技術センター
 2)発泡スチロールリサイクル
   福岡県リサイクル総合研究センター実証試験地
3.事業化
 各種リサイクル事業、環境ビジネスの展開、中小ベンチャー事業の支援
 1)総合環境コンビナート
リサイクル工場の集積
ペットボトル、家電、OA機器、自動車、蛍光管、医療用具、非鉄金属、建築廃物
 2)響リサイクル団地
地元中小ベンチャー(食用油、有機溶剤、古紙、空き缶)
自動車解体、中古車部品業者の高度化
 3)響灘東部地区
リサイクル、リユース工場(パチンコ、トナーカートリッジ、廃木材廃プラ)、風力発電
◎「エコタウン事業」による効果と期待
 北九州市では小中学校の教科書や地図にもエコタウン事業が記載され、幼少の頃から環境教育がなされている。このため市民の環境に対する意識は非常に高く、環境ビジネスが広く受け入れられる理由ともなっている。

◎「エコタウン事業」についての今後の課題
・各種リサイクル事業については、原料である環境資源が中国などの好景気により不足をし、ペットボトルなどはお金を払って材料を集めるなど、今後どれだけ安定して原材料が受け入れるのか。

・環境技術が日進月歩進化する中、最新機器を導入してあるが、早いサイクルで機器の更新が必要である。

・法整備など環境産業が不安定である。

・環境への取り組みがどれほど市民に理解が得られるのか。


資料は議会事務局にありますのでご高覧ください。



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